「天国じゃ、みんな海の話をするんだぜ」
モノクロに赤のタイトル
クールな映画かと思わせて
おバカな男達がかなり笑える。
ドイツにこんなお洒落な映画もあるんだと
(失礼!)
余命わずかの正反対の二人が
病室で隣同士になって…というと
あの名優二人の映画が有名だけど
私はこっちの方が断然好き。
主演のワルな方がまさにタイプだけど
連れになる彼も
物語が進むにつれて
だんだん格好よく見えてくる。
そしてワルそうだった彼も
可愛く見えてくる。
小気味よいテンポ、はまる音楽。
まったく潔い87分。
難しく考えること一切なし。
でも時々挟まれる
詩のような言葉たちが沁みる。
ラストが死だとわかっているのに
こんなにスカッとした気分になるのはなぜ。
愛おしくなるラストシーン。
3度目に観てもやっぱり好きだった。
もしも予定のない87分があったら
覗いてみても損はしないと思います(^^)
海へ行きたいなあ。
『ノッキン・オン・ヘブンズドア』
1997年 ドイツ