ちょこっと日々のこと

今まで生きてきた私の中にあるもの

愉しむ余裕

新しい器を揃えるようになったのは

やっと今年になってからです。


食器棚の整理をしなければいけません。

それまではニトリや百均で

ただの白い器を買っていました。

今までありがとう、とお礼を言って処分します。


30代半ば頃

造り手を目指していた時期がありました。

3人目を保育園に入れ

次に何をしようかと思ったとき

陶芸の道が見えたのです。


地元の陶芸の研修所を受験し

ひと回りも違う学生達と

成型や絵付けや理論を学びました。

学生に戻ったような一年間、楽しかった。


卒業のとき貰った同期たちの作品。

彼女は食器ではなくアート作品の制作へ。

大きな陶芸展に何年か前に入賞して

今は講師をしています。


独特の素敵なセンスの彼女。

変わらぬ作風で作家さんになっています。


繊細な絵付けが素晴らしかった彼女。

もう陶芸をやめてしまったと聞いています…

残念に思います。


彼女は成形が得意でした。

今は美しい白磁の世界で有名です。


************************************


私は卒業後に

繊細な古典の染付けで有名な工房へ入りました。


2年間修行させて頂きましたが

自分の画力が及ばず

(また他の大きな問題もあって)

挫折してしまいました。


そのトラウマがあって

陶芸のお店は疎か

デパートの食器コーナーさえ

避けて通ってきました。

「うつわ」を見るのが怖かったのです。

今やっと使い手として

愉しむ余裕が出来ました。

同期生達の個展にも足を運ぼうと思います。


長崎の波佐見焼のファンになりました。

大胆な染付け柄とシンプルな形状。

軽くて丈夫。

庶民のくらしの器です。



素朴な土ものも好きです。

少しづつ揃えていこうと思います。