ちょこっと日々のこと

今まで生きてきた私の中にあるもの

白洲夫妻と武相荘

今日は家でのんびりと

ブログ巡りなどさせてもらっています


窓の外は炎天下

外で働かれている方たち申し訳ありません



✢✢✢✢✢



このご夫婦のことを知ったのは

何十年前のことだったのだろう…


たぶん最初は

日本で初めてジーンズを履いたという

白洲次郎さんの写真を見たとき


     (画像はお借りしました)



衝撃的な格好良さ

この日本に、この時代に

こんな素敵な人がいたの(@_@)っていう驚き




そのあと

骨董についての随筆で有名な

白洲正子さんの本を買っていました


華族の出身で有りながら

歯に衣着せぬ「韋駄天お正」

飾りのない歯切れよい文章が心地よい


ご夫婦揃って

素敵でカッコいいってどうゆうことだ




やっと近年になって

二人が家族と過ごした家

鶴川の武相荘を訪ねることが出来ました




写真は撮れなかったけど

母屋の2階に作られた小さなバーコーナーが

もう素敵だったらない(*_*)


でも建屋は全体に質素で頑丈な作りだ

戦後に古い農家を譲り受けて

次郎氏が大工仕事で修繕したのだという…





展示されていたのは夏のしつらいだったけど

正子さん好みの器やガラスや着物は

どれも日常で使われていたもので

華美なものではなかった


そしてどれも本当に素敵だった




最近買ったサライに

次郎氏生誕120周年の記事が載っていた

(ちなみに右ページの女性は白洲夫妻の娘さん、横顔がそっくりです)


17歳で英国ケンブリッジ大学へ渡り

その後吉田茂のブレーンとなり

戦後のGHQに「従順ならざる唯一の日本人」と一目置かれた反骨の人



    実際の愛車だったペイジ



私が彼を格好良いと思うのは

彼がハンサムだからではない(決して^^;)

自分をイイ男だとか思っているような

スカシた男は大嫌いである


私は男性でも女性でも

ユーモアのセンスがある人に弱い


白洲氏の死に際、病院で採血をする看護師に利き腕を聞かれた時に言った言葉

「右利きです、でも夜は左…」


もし私がその看護師なら

注射器を持ったまま、その場に膝から崩れ落ちたに違いない(笑)


そして死ぬまで自慢するだろう

(だから有名なエピソードになってるのね^^)




二人が散歩されたであろう小径で

なぜか

私は泣きそうになった


こんな風に誰かと共に

添い遂げるということは出来なかった


でもそんな二人が居たということが

とても素敵なことだと思った


また違う季節の

武相荘へ行ってみたい