珈琲と母の喫茶店
母の喫茶店の話。
小さな頃、うちの一階は食堂だったのだけど
二階は喫茶店をしていた。
(私の街で2番目に古かったと聞いている)
食堂の隣の入口に押して開くドアがあり、中に入るとらせん階段があって上に行くようになっていた。
クリスマスにはその階段下のスペースに大きなツリーが飾ってあった。
(こんな写真がありました。こんなドアだった!着物とミスマッチだけど^^;)
2階にはボックス席とカウンターがあった。
カウンターの後ろにはグラスやガラスの入った大きな棚、その横には木の蓋のついたレコードプレイヤー。レコードも立ててあった。
棚の上には業務用の赤いコーヒーミルがあって店の中は珈琲の香りがしていた。
奥のボックス席のシート(コメダ珈琲みたいな)には昔の糊のきいた白いカバーがかけてあった。
母は珈琲が好きだった。
私も今は毎朝飲むけど、若い頃は飲むと胃が何故か痛くなって飲めなかった(;_;)
学生時代バイトしていた喫茶店の珈琲は美味しくて有名だったのに(T_T)いつでも飲めたのに。
その時のマスターはネルドリップで淹れていた。(たぶん昔うちでも同じだった)
鉄でできたスタンドに布袋を乗せて豆を入れ上から細く螺旋状にくるくるとお湯を注いでゆくと、珈琲のいい香りが漂った。香りは大好きだった。
夜になると少しお酒も出していた。
私が初めて飲んだお酒は5歳くらいの時、カウンターでちょっとだけ注いでもらったバイオレットフィズ。
紫色がキレイだったのを覚えている。
そういえば母は紫色が好きだったなあ。
店で流れていたので覚えているのは
アンディ・ウィリアムスの歌と
この「テキーラ」
(画像をお借りしました)
子供だったけどこの曲すごく覚えてる♬
バンドの演奏の合間に「テキーラ!!」だけ言う笑
夜はその頃流行ってたムード歌謡というのが流れていたこともあった。
「ラブユー東京」とかね。
おませな子供だね^_^;
だいたいなんで寝てないの(?_?)
母は食堂にいたイメージもあるから姉に聞いたら、始めてから5.6年は喫茶店だったけど食堂が忙しくなったので後は伯母と従業員のおねえさんに任せたのだという。
喫茶店で母はよく着物を着ていたなあ。
青系の色が好きなのは母譲りなのかも。
また一つ、しなければならないことに気づいた❢
そうだ、写真の整理しよう(^.^;