ちょうどニ年前

13違いの姉がクモ膜下出血で倒れた。

同窓会の打ち合わせの為

故郷である私の町に来ていたので

その晩は我が家に泊まる予定だった。

夜7時頃

私が稽古事の場所についてすぐに連絡が入った。

すぐに引き返し病院へ向かうと

姉は意識不明の状態だった。

倒れた場所が市民病院のすぐそばだったのが幸いだった。

車中ではなく会場について席に座ってから倒れたのだと言う。

同級生の方々が救急車を呼んでくださり

一人の方が同乗してくださり…

本当に感謝のしようもありません。

集中治療室で１ヶ月。

話しかけても反応があったり無かったり。

脳に水が溜まって圧迫されると

良くない状態になるのだそうだ。

2度目の手術で「脳シャント」という

溜まった髄液が管で腹腔に流れる状態にする手術をすると劇的に良くなった。

それからリハビリ。

専門の病院に転院して更に日常生活の訓練。

本当に幸運にも今は杖なしでも歩けるし

言葉も普通に話せている。

昔は父に似て話す声も笑う声もデカかった。

それが上品になったくらい(笑)

この前訪ねたとき姉がTVを観ていて

「今度生まれ変わったらあんな事したいなあ〜」

と言った。

「姉ちゃん、もう生まれ変わってるやん!!

今から何でもしたらいいんや」

今まで一度も姉には

口答えをした事が無かった私の顔を見て

姉はあんぐり口を開けていたのだった

(　°　ｏ　°　)