どっちが幸せ
先日私の働くショッピングモールの店に
中学の同級生が来てくれた。
中学1年のとき仲が良かった。
たしか家にも遊びに行った記憶がある。
お年寄りを連れていた。
お客さんが少ない時間だったので
しばらく店先で話をした。
彼女が独身なのは知っていた。
何年か前の中学の同窓会で幹事をしてくれていた。
近くのスーパーで働いているそうだ。
今日は仕事がお休みで
お母さんを連れて散歩に来たそうだ。
もう一人で外には出せないのだという。
うちの親が早くに亡くなっていることを言うと
「どっちが幸せなんかねえ」
と彼女は笑った。
今わたしの母が生きていたら98才になる。
54才で死んだので記憶の中の母は今の私より年下だ。
亡くなってしまった人の思い出は
良いことばかり、笑顔ばかり。
亡くなった人とは
言い合いもできないし、嫌な所を見ることはない。
年老いていくお母さんを
一人で看ている彼女のことを思う。
同級生にはそんな人が沢山いる。
ブロガーさんの中にも大勢いらっしゃる。
私は幸せなのかもしれない。
そんな苦労を私はしないで生きている。