ちょこっと日々のこと

今まで生きてきた私の中にあるもの

凛としたひと

凛としたひとは憧れです。


女優さんや著名人で

何人か思い浮かぶ方がいるのですが

私の身近な人にも一人

思い出す人がいます。


母の従姉妹だった方。

若い時や歳を重ねてからの写真があるのですがどれも美しい立ち姿です。

着物がとてもお似合いでした。


若くして亡くなったお兄さんが

カメラが趣味だったということで

よくモデルになっていたそうです。


まるで女優さんのポートレートのように

少し斜めに視線をおいて…


高峰三枝子さんという女優さんに

似ていた気がします。


いつも一歩引いていて

派手さや華やかさはありませんでしたが

結婚式などに出席されると

目を向けずにはいられない美しさでした。


娘に写真を見せたとき

「この人だけ雰囲気が違うね」

と言いました。

いたって普通、の私の親戚の中では

どこかのお屋敷の奥様に見えました。


亡くなった母と面影が似ていたので

(もちろんこんなに上品で美しかった訳ではありませんが^^;)

見るたび母を思い出しました。


大人になってから母と連れ立って出かけた記憶が無かったので何度かお誘いしました。

一緒に歩くと母と居るようで嬉しかった。

息子さん一人だけだったので私のことも可愛がってくれました。



家にお邪魔するといつもきちんと整っていて

旦那さんの趣味の

玄関に置かれた盆栽が綺麗でした。


若い頃に病気をして

あまり体は強くない方だったのですが

姿勢はいつもシャンとしていて

晩年に入院された時も変わりませんでした。

だら〜っとしている姿を想像できません。


旦那さんが入院されていた頃

付き添いされている地味なエプロン姿に会いました。

以外にもと言っては失礼だけど

パタパタとクルクルとキビキビとよく動かれていました。


アラッなんてつまづいたりして

可愛かった。


凛としたひとは 可愛いひとでした。