「国宝」運ぶ日本通運の専門チーム 失敗は許されない

奈良県宇陀市。山深い清流のほとりに室生寺の境内は広がる。6月初め、快晴の朝。金堂を仰ぐ70段あまりの鎧坂(よろいざか)。しじまを破るように、上り口にユニホーム姿の男女がそろった。日本通運の面々だ。東京・上野の国立博物館での展示に向け、国宝や重要文化財の仏像を運び出す作業がまもなく始まる。いずれも千年をはるかに超え、生きとし生けるものを照らし続けてきた「みほとけ」たちだ。関東美術品支店の山本千

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46900990T00C19A7000000/